母から、誕生日プレゼントをもらいました。
包装紙を開けてみると、入っていたのは——帯のついたお札でした。
『マジかよ!現金かいな。こんな大金、持ってるの怖いから振り込んで〜😢』
というのが、正直な第一声です。ありがたいのに、なぜか泣きそう。そして私は、ちゃんと一度、数え直しました。だって帯付きですよ。固まるに決まってます。
母は今年の秋で、86歳になります。
私は3人兄弟の末っ子。上に兄と姉がいます。その末っ子の私に、母はいつもこう言ってきました。
「あなたは3兄弟の中で、一人だけちょっと違った子。いつもハラハラさせられる」
——自覚症状、ゼロですけど。
実はこの言葉、昨日も言われたばかりです(笑)。86歳になっても言うんですから、よっぽどなんでしょうね。
離婚して、子ども2人を連れて、フルタイムで働いて。確かに、母から見たら気が気じゃなかったのかもしれません。今でも母は、私のことを「貧乏で大変な娘」だと思っているはずです。
……否定はしません。でも、そこそこやれてるんですよ、お母様。
そんな母からの、まとまったお金。ありがたくて、でも、どう使うのが一番いいんだろう、と考えました。
ブランド品を買う気にはなれませんでした。
旅行に使うのも、なんだか違う。
自分へのご褒美、というのも、ちょっとピンとこない。
——使ってしまえば、消えてしまう。
それよりも私は、このお金を「育てたい」と思いました。
私が出した結論は、こうです。
このお金は、投資にまわして、少しずつ育てる。
そして将来、いつか実家に戻ることになったとき、家の修繕費や土地の管理費にあてる。
母から受け取ったお金を、「未来の実家を守るお金」に変える。
それが、私なりの答えでした。
母は、きっと今でも私のことを「貧乏な娘」だと思っています。
でも、10年後。
このお金がちゃんと育っていたら、そのとき母に伝えたい。
「あのとき大事に使ったよ。ちゃんと未来につないだよ」って。
きっと母は、「よかったね」と言ってくれると思うのです。
——まあ、その前にまた「ハラハラさせられる」って言われそうですけど。


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