【自衛隊入隊】母親の私が実際に準備した持ち物と「あって良かった物」

自衛隊入隊準備で揃えたスーツケースとボストンバッグ 自衛隊

はじめに:1年前の私へ

1年前、私は「自衛隊 入隊 持ち物」で毎晩検索していました。

出てくるのは元自衛官さんの記事ばかり。それはそれで参考になるんだけど、私が知りたかったのは「親は何をすればいいのか」だったんです。

うちは娘が航空自衛隊、息子が陸上自衛隊。ほぼ同時期に、2日違いで2人を見送った母の実体験を書きます。あの頃の私みたいに、夜中に検索しているお母さんに届きますように。

空自と陸自で、持ち物ルールが微妙に違った

まず最初に言いたいのはこれ。同じ自衛隊でも、空と陸でルールがちょっと違いました。

娘(航空自衛隊)の場合

  • スーツケース持ち込みOK
  • 娘は張り切ってカーラーまで持参
  • …が、教育期間中に使う暇はゼロ。入隊式のとき「これ持って帰って」と返却された物もありました(笑)

息子(陸上自衛隊)の場合

  • ボストンバッグ1つ
  • 「余計なものは持ち込まない」が基本
  • 入隊案内にも「荷物はできる限りコンパクトに」と赤字で書いてありました

つまり、ネットの体験談がそのまま自分の子に当てはまるとは限らないということ。入隊案内が一番正しいです。届いたら親子で隅々まで読みましょう。

親の出番は「書類集め」でした

持ち物の準備は正直、本人がやればいい。でも書類だけは親の出番でした。

入隊案内に書いてあった主な書類はこんな感じ。

  • 住民票の転出証明書
  • マイナンバーカード
  • 健康保険の資格喪失関係の書類
  • 年金手帳(基礎年金番号のわかるもの)
  • 卒業証明書
  • 銀行口座(通帳・カード・届出印)
    ゆうちょ銀行を持っていれば安心です。
  • 源泉徴収票(バイト収入があった場合)
  • 印鑑(シャチハタ不可。認め印を用意)

18〜19歳の子が「転出証明書」とか「資格喪失証明書」とか、わかるわけがない。役所まわりは親が段取りしてあげると確実です。

実際に準備した持ち物

細かいリストは入隊案内に載っているので、ここでは「へぇ」と思ったものだけ。(航空・陸上それぞれの持ち物を全部まとめた持ち物リスト完全版はこちら

  • 下着・Tシャツは白の無地・丸首指定(おしゃれ要素ゼロ)
  • 運動できる靴、洗面用具、タオル類
  • 常備薬(飲み慣れたもの。服用中の薬は申告が必要)
  • 眼鏡・コンタクトの人は予備や処方の控えも
  • 油性ペン・サインペン(名前書き用。これ地味に大事)
  • 現金3万円程度(陸自の案内に明記。駐屯地内にATMもあるそうです)

そして陸自で驚いたのがこれ。

「入隊後に部隊でまとめて購入する物品リスト」が存在する。

サンダル、体育館シューズ、Tシャツ(OD色=あの緑色です)、名前用ゴム印…合計約13,000円。お給料日に一括または分割で支払うシステム。なるほど、足りない物は中で揃う仕組みになってるんです。

あって良かった物・いらなかった物

あって良かった物

  • 油性ペン(とにかく全部に名前を書く)
  • 現金(最初の給料日までの命綱)
  • 飲み慣れた常備薬

いらなかった物

  • カーラー(娘よ…)
  • おしゃれ着(着る機会、ほぼなし)
  • 心配しすぎて持たせた「あれもこれも」

ちなみに陸自は、パソコン・ゲーム・ギターも持ち込み不可。空自もおそらく同じだと思います。本当に身ひとつで行く世界でした。

持ち物より大事だったこと

準備しながら気づいたんですが、結局一番大事なのは持ち物じゃありませんでした。

うちの場合、入隊後の約3か月、連絡はほとんど来ませんでした。気の強いしっかり者の娘が泣きながら電話してきた夜もあれば、高校まで問題児だった息子が「同期と○○してさ〜」と楽しそうに話す日もありました。

このあたりの話は、長くなるのでまた別の記事に書きますね。

おわりに:これから見送るお母さんへ

入隊前に、地域で激励会のような式典がありました。市長さんの挨拶があり、防衛大臣からのビデオメッセージまで流れて、その中であの子たちのことを「国の宝です」と。

ひぇ〜〜〜そんな、そんな…と思いつつも、ハッとしました。災害があればこの子たちには出動命令が出る。見たくないものも見るだろうし、もしかしたら身の危険を感じることもあるかもしれない。親の私が覚悟しないでどうする、と自分に言い聞かせた式典でした。

持ち物は、入隊案内どおりに揃えれば大丈夫。足りなければ中で買えます。わからないことがあったら、地本(自衛隊地方協力本部)に気軽に問い合わせて大丈夫です。本当に親切に教えてくれます。

大事な息子を、娘を、送り出すんです。親も親なりの覚悟と使命を持って、おいしいご飯を一緒に食べて、普通に送り出してあげてください。子どもは自分で選んだ道を、自分で歩いていきます。

ただ、自衛隊は厳しい世界でもあります。もし途中でくじけて帰ってきたら、そのときは何も言わずに温かく迎えてあげてほしい。それが親にできる、一番の「準備」かもしれません。

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