娘が、彼を連れて帰ってきました。3回目くらいでしょうか。
滞在は4日か5日ほど。あっという間でした。
「母もいきた〜い!」
ある日、娘からLINEが来ました。
「今日の夕飯は串カツ田中に行く」
それを読んで、なんとなく、ふざけて返してしまったんです。
「母もいきた〜い!」
送ってから、しまった、と思いました。50代の母親が、娘とその彼のデートに割り込もうとしている。冗談のつもりでしたが、冗談にしても図々しい。
ところが、返ってきたのは「いいよ」でした。
まさかのOKです。
でも、いくらなんでも彼氏に気を使わせてしまうので、「やっぱり遠慮しとくね」と送りました。ここで引くのが大人だろう、と。
そうしたら、こう返ってきたんです。
「むしろ一緒に行きましょう」
嬉しくなって、行きました。図々しさが勝ちました。
ひどい卵焼き
串カツ田中は、初めてでした。
テーブルで自分たちで卵焼きを作るんですね。知りませんでした。
やってみたら、これがひどい出来で。形にならず、ぐちゃぐちゃです。3人で大笑いしました。
娘に言わせると、自分の作る卵焼きは「和洋折衷」なんだそうです。スクランブルエッグと日本の卵焼きを織り合わせたタイプ、とのこと。
そう言えば聞こえはいいのですが、要するに失敗しています。
サイコロを振るゲームもありました。娘がゾロ目を出していて、勝負ごとには強いようです。お金の使い方のほうは、母から見るとなかなかひどいのですが。
夜中に、シャワーヘッドが壊れました
滞在中、こんなことがありました。
朝起きたら、彼から報告があったんです。夜中にシャワーヘッドを壊してしまった、と。
落として壊れたのか、もともと寿命だったのか、正確なところは分かりません。本人はかなり焦っていたそうです。
でも彼は、黙っていませんでした。朝いちばんに自分から言いに来て、その日のうちに新しいものを買ってきてくれました。
隠すこともできたと思うんです。私は夜中に起きていませんでしたし、しばらく気づかなかったかもしれません。
それをせずに、すぐ言って、すぐ用意した。
その誠実さに、正直、感動しました。
物が壊れたことより、そちらのほうがずっと印象に残っています。
帰ったあと、家が静かになりました
2人が帰って、家が静かになりました。
洗濯物が少ない。ご飯の支度がいらない。声が聞こえない。
分かってはいたんです。もともと一人暮らしですし、4日か5日、いつもと違う生活をしていただけの話です。
それでも、寂しいですね。
賑やかだったぶん、戻ったときの静けさがよく分かります。
来週は、息子が帰ってきます
来週は、息子が10日ほど帰省する予定です。
また洗濯物が増えて、ご飯の支度が必要になって、家に声が戻ってきます。
寂しさも、少しは紛れるかな、と思っています。
子どもたちには、それぞれの生活があります。そこから時々、帰ってくる。今はその繰り返しです。
寂しいけれど、悪くありません。



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