半年分の配当金で、Apple Watchを買いました。
税引後36,751円。そこから34,679円を引くと、おつりが2,072円。
1月の配当金は80円、2月は160円。あんな月から積み上げたものが、やっと形になりました。
嬉しくて、毎日腕を眺めていました。
9日後、それをアスファルトに叩きつけることになるとは、思ってもいませんでした。
でも、転んだ瞬間に私が思ったのは、「もったいない」でも「最悪」でもなくて。
「高いApple Watchを買わなくて、よかった」
でした。
バッテリー74%まで使った、初代との別れ
前に使っていたのは、Apple Watch SEの初代です。
気づいたら、バッテリーの最大容量が74%になっていました。朝つけて出かけると、夕方には心もとない。充電のことばかり気にするようになっていました。
正直に言うと、74%になるまで買い替えなかったのは、単純にもったいなかったからです。まだ動くのに。まだ時間は見られるのに。
途中でGarminも検討しました。走る人には評判がいいと聞きます。
でも結局、慣れたものに戻ってきました。新しい操作を覚える気力より、いつもの画面のほうが勝ちました。53歳とは、そういう年齢です。
買ったのは、いちばん安いモデル
2026年7月、Amazonのセールで注文しました。
- Apple Watch SE(第3世代)GPSモデル 40mm ミッドナイト
- NIMASO 保護フィルム 3枚組
セール時の価格で、合計34,679円でした。
セルラーモデルにはしませんでした。大きいサイズにもしませんでした。上位モデルは、そもそも見ていません。見たら欲しくなるからです。

半年分の配当金で、ちょうど買えた
ここからが、買ったときにいちばん嬉しかった話です。
2026年上半期、1月から6月までに受け取った配当金は、税引後で36,751円でした。
配当金(1〜6月) 36,751円 Apple Watch一式 -34,679円 ────────────────── おつり 2,072円
配当金だけで買えて、おつりが2,072円。
1月の配当金は80円でした。2月は160円。振込のお知らせを見て、思わず笑ったのを覚えています。
そんな月から始まって、半年でここまで来ました。
株を買ったときには、こんな日が来るとは思っていませんでした。数字が増えていくのは嬉しいけれど、どこか実感がなかったんです。それが腕に乗って、時間を教えてくれるようになりました。
お金が、形になった日でした。
そのときの配当金の内訳は、こちらの記事に書いています。

9日間、毎日つけていました
朝、走るときにつけていきました。
距離やペース、心拍数が表示されます。数字が見えると、なんとなく続けたくなるものです。サボった日は、記録が空欄になるので気まずいのですが。
新しいものを身につけると、少しだけ背筋が伸びます。その感じが、心地よい9日間でした。
そして、転びました
それから9日後。折りたたみ自転車で、川沿いを上流に向かって走っていました。片道50分の道のりです。

途中のお茶どころで食べた抹茶ソフトが、それはもう、しみました。

——ここまでが、幸せの頂点です。
帰り道のことでした。
継ぎ目だらけのアスファルトに前輪を取られて、私は転びました。膝を擦りむいて、血が出ました。
そして、日焼け防止のアームカバーと袖の隙間から、数センチだけ出ていた腕時計が、ちょうどその数センチでアスファルトに当たりました。
画面に、ヒビが入っていました。
血だらけの膝より、そっちで凹みました
正直に書きます。
後悔しました。
買って9日です。1ヶ月も経っていません。血だらけの膝より、そっちのほうが凹みました。
膝は、そのうち治ります。でも、ヒビは治りません。
家に帰るまでの道のり、そのことばかり考えていました。
修理か、買い直しか、決められないでいます
ここで、ひとつ告白があります。
AppleCareには入っていません。
保証をつけるかどうか、買うときに少し考えました。でも「気をつけて使えばいい」と思って、つけませんでした。
その結果がこれです。
画面の修理となると、そこそこの金額がかかります。かといって買い直せば、また3万円台が出ていきます。
修理するか、買い直すか。
どちらにも、踏み切れていません。
「まだ使えるのに」という気持ちと、「でもヒビは残ったままだ」という気持ちが、行ったり来たりしています。
初代を74%まで使い倒した人間の性格が、ここでも出ているのだと思います。
いまも、確かめられないまま使っています
転んだ直後は、画面に気泡が出ていました。それが2日ほどで、目立たなくなりました。
たぶん、保護フィルムが落ち着いてくれたのだと思います。
ヒビは残っています。爪でなぞると、引っかかります。でも表示は正常で、いまも普通に使えています。
ただ、ひとつ分からないことがあります。
割れたのが保護フィルムだけなのか、本体のガラスまで割れているのか、分からないのです。
フィルムは3枚組で買ったので、予備が2枚あります。貼り替えれば、はっきりします。
でも、できません。
もし本体まで割れていたら、フィルムを剥がすときにガラスごと持っていかれるかもしれない。そう思うと、手が止まります。
だから、確かめないまま使っています。防水はもう信用しないことにして、お風呂にもプールにも持っていきません。
もしかしたら、1,000円しないフィルムが、34,679円の時計を守ってくれたのかもしれません。
そうだったらいいな、と思いながら、確かめずにいます。
転んだ瞬間に、思ったこと
痛みと一緒に、頭に浮かんだ言葉があります。
「高いApple Watchを買わなくて、よかった」
もし見栄を張って上位モデルを買っていたら、あの瞬間の落ち込みは、こんなものでは済まなかったはずです。
私は、わりとチャレンジャーな性格です。だから、こういう失敗をよくやります。自転車で転んだのも、実は初めてではありません。
そういう人間が、身の丈に合わないものを持つと、壊したときに立ち直れなくなります。
これは、投資でも同じだと思っています。
私が株を買うのは、余剰資金だけです。生活費は削りません。これは、はじめたときから変えていない鉄則です。
そうしておかないと、下がったときに日常が揺れてしまうからです。背伸びをして買ったものは、含み損になった瞬間から、心の置き場所を奪っていきます。
大コケしても、致命傷にならない範囲。
私が選んでいるのは、いつもそこです。かっこよくはありません。地味です。でも、9日で傷がついても、こうしてブログに書けるくらいには笑えています。
お金の使い方というのは、たぶん、そういうことなのだと思います。
これから
次に自転車に乗るときは、薄手のグローブをつけることにしました。手のひらも守れるし、腕時計も隠れるし、日焼け防止にもなります。三方よしです。
なぜ最初からそうしなかったのか、と言われると、返す言葉がありません。
腕時計のほうは、しばらくこのまま使います。調子が悪くなったら、そのときは別のものを考えます。
ヒビの入った時計を見るたびに、あの日の抹茶ソフトと、血だらけの膝を思い出すのでしょう。
それも悪くないな、と思っています。
今回買ったもの
この記事に出てきた2つです。
※この記事は私の受け取り記録であり、特定の銘柄をおすすめするものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。


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